（無粋なネームが入っておりまして、お見苦しくてすみません）一級品ボタン剣「アムステルダム様式」という言葉をお聞きになったことがお有りでしょうか？一般的な例として、コバルトのボーダーを持つプレートで、ボーダー上に窓絵があり、窓絵にはブーケが描かれ、窓絵の周りを豪華な金彩が縁取っています。そしてプレート中央には、華やかなだけではなく、非常に技巧的に難しい優れた花（もしくは花と昆虫）の絵付がされています。私が、長年恋い焦がれているアムステルダム様式のプレートは、滅多に市場には出てまいりません。大きな捉え方をすれば、その様式と同じパターンの物を見掛けることは時折り有るのですが、本当の意味での本物は、コレクター秘蔵となっている場合が多いように思います。残念なことに、「アムステルダム様式」と「アムステルダム様式の花」の考察はどの文献を紐解いても確たる定義となっておらず、コレクター達は今日も、ヨーロッパのどこかの古い邸宅から、垂涎の的である一枚の皿が出品されることを待ち望んでいます。こちらは、「アムステルダム様式」に「印象主義の花絵付」が用いられたプレートです。窓絵を縁取る金彩としては、「ロココ様式」「波」、そしてこの皿に使用された「レース」のパターンが代表的なものとして挙げられます。センター花は印象主義の技法で描かれており、意図してか否か、そうではない窓絵の花との違いを際立たせています。 御参考までに、アムステルダム様式の作品全てが印象主義の絵付けで制作されているわけではありません。制作されてから100年余り経過しておりますが、カトラリー痕も金彩の薄れもなく、艶良く、保存状態は大変良好です。そして何より、お目に掛かることが非常に難しい品の代表格と云えるのではないでしょうか。思わず息を呑むコバルトの深い青。高い技術で魅せる花。文句のつけようもなく、ただその美しくも気高い姿と存在感に圧倒されるのみです。ご検討頂けましたら幸いです。(サイズ)プレート直径 : 約 25.0 cmプレート高さ : 約 3.1 cm 商品情報 カテゴリ インテリア/住まい/日用品 › キッチン/食器 › 食器 ブランド MEISSEN