現役コレクションの1枚ですが、コレクション紹介も兼ねて販売の一覧に加えます(なので売れても過去の所持品としてリストに残します)。 英国のエドワード4世(在位1471-1483(第二期)) のグロート(4ペンス)銀貨です。 ランカスター朝を相手取ったバラ戦争初期の輝かしい勝利によりヨーク朝を開いた後も反乱でヘンリー6世と交互に王権を取り合った。 エドワード4世は193cmと歴代英国王で最も身長が高く、美男で明朗快活、誠実な性格で人々に好まれ、多くの浮き名も流した。一方で、疑うことを知らない性格がランカスター派の反撃を許してしまった他、過度の快楽主義が災いして健康を損ねたことが死期を早めた。エドワード4世の統治下では弟である後のリチャード3世も兄を助けてヨーク勢力も連携がとれていたため、後継者となる息子が成人する前のエドワードの早すぎる死が、リチャード3世による簒奪とヨークの滅亡の引き金を引いたと言える。 バラ戦争は板金鎧を着飾った騎士が活躍した中世最後を飾る時代であり、エドワード4世はその中でも王者の風格ある好人物です。歴史的な銀貨にご興味ある方にお譲りできれば幸いです。 まだ本当は保持したいコレクションに当たるもので、無理に販売したいものではありません。また高額品のため、特によく画像をご確認の上でご購入下さい。イギリスのハンマードコイン専門に扱う信頼できる業者から以前に入手したものです。