古伊万里：初期伊万里江戸初期銀杏亀甲凛線 掻き落し五寸皿
グッと惹き込まれる...珍しいよね！銀杏見込と亀甲文様、白と藍のコントラストの極み？絶対的な存在感、あります
白抜の銀杏三葉、薄濃凛線と白凛線、亀甲文尽の縁文様、初期伊万里特有、透明感のある釉薬、大明の裏銘あれ？亀甲文様に微かな凹凸がある！これ、掻き落とし技法で描かれています珍しい技法です
掻き落とし技法、て何？薄ダミを塗った器面に釘の様な物で薄ダミを掻き落とす薄ダミの青い地に白い線が現れる釘で描いた亀甲文様の出来上がりという感じです。手間のかかる技法です
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時代 江戸初期、1630～1640年代前後
口径 １４.５㎝（１４.６）全高 ２.４㎝（２.７）状態 口縁から高台内迄65㎜の薄いニュー有          (裏側面のみ、かろうじて爪にかかる程度、画像参照)        表裏にジカン多数有、釉下に収まりダメージ無、滑らか          (数㎜の縁ジカンは、表は多少、裏はほぼ全周、多少長めも有)          (表は、見込周囲に集中、数㎜～50㎜程、画像参照)
傷ではありませんがご確認戴きたい詳細:
輪花縁に極小ムシクイ・釉切・凹凸多少凛線脇に3㎜程の釉切凹、裏側面に小釉溜に釉ジカン左右全高差多少、目立たず座りに支障無、側面のみ微かな煙変色多少極小灰振クッツキ釉切凹凸濃淡斑釉スレ多少
柴田コレクション では初期伊万里銀杏文を多数紹介しています。比較する#図録探索、も楽しいと思います。(柴田コレクションPart7-NO34 同形・見込同文,凛線文)
初期伊万里、て何？ 初めてこちらのサイトをご覧の方へ
江戸初期に日本初の磁器が生産され伊万里と呼ばれました。(1610年代)江戸時代の伊万里全てを古伊万里と呼ぶことが多いです。(現在の佐賀県有田周辺で作られ伊万里港から出荷)
最初の伊万里を初期伊万里と呼びます。(1610年代)初期伊万里の大きな特徴は、小さな高台、厚のある器形です初期伊万里は生掛けで作られています。(成形後乾燥、素焼無で絵付、乾燥後釉薬を掛け窯に入れる)後の時代、柿右衛門様式の伊万里と異なり、ふんわりとした暖かみのある仕上がりです。
始まったばかりの生産技術は当然未熟でした。轆轤の使い方、呉須や釉薬の精製方法、登り窯の温度調整等、初めての事ばかりで大変だったと思います。
窯中、呉須発色の不具合、釉薬と磁体の伸縮の不具合、温度調整の不具合で煙が入ったり、器形に歪みが出たり・・等々ただ、日本初磁器生産に対する職人たちの強い気持が初期伊万里の魅力になっています。蒐集家を虜にした初期の魅力、感じて戴ければ嬉しいです。
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